伊東の山林でこがね虫に出会い、その美しさに時の経つのも忘れ見続けました。
朝陽の黄金色、樹々の樹液を求めて虫たちが集まってきます。
虫たちのおいしい朝げの時です。
銅板をカット。酸洗い
銅板の表・裏の釉薬、850℃~焼く
表面に表現を転写
銅の一部。銀線をたて、釉薬をのせ、
生乾きのうちに銀線を取り除く。乾燥後に焼く。
二回繰り返す(無線七宝)
虫たちの様子を銀線をたてていく。
電気炉で焼き止め。
一回目の釉薬を差す。乾いたら電気炉にて焼く。
二回繰り返す。
種類を変えて研磨。
(洗い・細かいのダイヤモンドヤスリ使用)
全パーツの研磨が終わったら電気炉にて焼く。
サンドプラストかけ光を消してみつろうを塗る。
年輪が出ている板をバーナーで焼き、
スプレーのりを施し、金箔をのせ、年輪の加減を見ながら削り取る
それぞれのパーツを仕上げて組み立て。
建築用の接着剤など使い木パネルに仕上げていく。
光・陰を加味して金の砂粉を付着させる。
額装は森をイメージして木製にて作り、
下の部分に光が抜けるようにと。
2006年 第38回日展 『虫たちの朝げ』 165×90